escape goat – スケープゴート、責任転嫁の対象

スラングの由来、語源、成り立ち

“Escape goat” という表現は、正しくは “scapegoat” と書かれます。これは、ユダヤ教の伝統に基づく聖書の一節に由来します。この伝統では、贖罪のために、人々は罪を犯した羊を選び、その羊に罪を負わせ、それを追放することで罪から解放されるとされています。この羊を「scapegoat(スケープゴート)」と呼びます。この伝統から、”scapegoat” という言葉は、誰かの責任を負わされることで、他の人々からの非難や攻撃を受ける人を指すようになりました。

使用例

このスラングは次のような使い方ができます。

1. He always blames me for his mistakes. I’m tired of being his escape goat.(彼はいつも自分のミスを私のせいにする。私はもう彼の責任転嫁の対象になるのは嫌だ。)
2. The company used the new employee as an escape goat for their financial losses.(その会社は新入社員を自分たちの財務損失の責任転嫁の対象にした。)
3. The politician tried to make the media his escape goat for his controversial statements.(その政治家は自分の物議を醸す発言について、メディアを自分の責任転嫁の対象にしようとした。)
4. The coach made the referee the escape goat for their team’s loss.(そのコーチは、チームの敗北を審判の責任転嫁の対象にした。)
5. Don’t try to make me your escape goat. You need to take responsibility for your own actions.(私をあなたの責任転嫁の対象にしようとしないで。あなた自身の行動に責任を取るべきだ。)

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実際の映画やドラマのシーン

この英語のスラングが実際に使われた映画やドラマ、小説、漫画はあるのでしょうか?

1. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(映画) – ハリーがドラコ・マルフォイからの攻撃をかわすために使用した魔法が、実は別の人によって放たれたものであることが発覚し、ハリーがスケープゴートにされるシーン。

2. ブレイキング・バッド(ドラマ) – 主人公のウォルター・ホワイトが、自分が製造したメタンフェタミンの責任を弟のハンクになすりつけ、スケープゴートにするシーン。

3. シックス・センス(映画) – 精神科医が、自分の妻に対する不倫を隠すために、精神病院で患者をスケープゴートにするシーン。

4. ハンニバル(ドラマ) – FBI捜査官のジャック・クロフォードが、自分の失敗を隠すために、部下のウィル・グレアムをスケープゴートにするシーン。

5. ザ・シンプソンズ(アニメ) – ホーマー・シンプソンが、自分のミスに気づかずに家族や友人をスケープゴートにするシーンが多数ある。

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編集部コラム:ネイティブの視点 —— なぜこの言葉が使われるのか

“Scapegoat”という言葉は、単に責任転嫁の対象という意味以上の重みを持っています。聖書に由来する背景から、”scapegoat”にされる側には、不当に罪を背負わされたという無念さや、犠牲的なイメージがつきまとうのです。例えば、プロジェクトが”belly up”(失敗する)した場合、本当に責任があるのは上層部の判断ミスかもしれませんが、現場の担当者が”scapegoat”として祭り上げられることがあります。

“Fall guy”というスラングも責任を負わされる人を指しますが、こちらはどちらかというと、自業自得のニュアンスを含むことが多いです。一方、”scapegoat”は、完全に潔白であるにも関わらず、組織や個人の都合によって犠牲にされるケースに使われます。さらに、”whipping boy”という言葉も似た意味を持ちますが、こちらは”scapegoat”よりもさらに一方的な、虐げられる対象というニュアンスが強くなります。もし、あなたが誰かを”scapegoat”にしようとしているなら、それは”low-hanging fruit”(手軽な標的)を狙っているだけで、根本的な問題解決にはならないことを肝に銘じるべきでしょう。

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