スラングの由来、語源、成り立ち
“Eating humble pie”の語源については諸説ありますが、最も一般的な説は、中世の英国で作られた料理「umble pie(内臓パイ)」に由来するとされています。このパイは、貧しい人々が食べるために作られたもので、内臓や肉の下級部位を使って作られました。そのため、このパイは上流階級にとっては低俗で卑しいものとされ、謙虚さや謝罪の象徴として使われるようになったとされています。
使用例
このスラングは次のような使い方ができます。
実際の映画やドラマのシーン
この英語のスラングが実際に使われた映画やドラマ、小説、漫画はあるのでしょうか?
1. Suits – ドラマ
シーン:主人公のMikeが、自分が正しいと信じていたことが間違いであることを認め、上司のHarveyに謝罪する場面で使用される。
2. The Devil Wears Prada – 映画
シーン:主人公のAndyが、自分が傲慢であったことを認め、上司のMirandaに謝罪する場面で使用される。
3. Breaking Bad – ドラマ
シーン:主人公のWalterが、自分が自分勝手であったことを認め、相棒のJesseに謝罪する場面で使用される。
4. Friends – テレビ番組
シーン:主人公のRossが、自分が間違っていたことを認め、友人たちに謝罪する場面で使用される。
5. The Crown – ドラマ
シーン:主人公のQueen Elizabethが、自分が誤解されていたことを認め、相手に謝罪する場面で使用される。
もっといいの出てるやん…編集部コラム:ネイティブの視点 —— なぜこの言葉が使われるのか
“Eating humble pie”、直訳すれば「謙虚なパイを食べる」。ミスを犯した時、自分の誤りを認めざるを得ない状況を、まるで苦いパイを飲み込むように表現する、なんとも皮肉めいたスラングです。この表現の奥には、単なる謝罪以上の、自己のプライドを押し殺し、相手に頭を下げるという行為への抵抗感が込められているように感じられます。想像してみてください。自分が”big cheese”(重要人物)だと思っていたのに、実は”all wet”(完全に間違っている)だったと気づいた時の、あの何とも言えない気持ち悪さ。それを表現しているのです。
類語として”swallowing one’s pride”(プライドを飲み込む)がありますが、こちらはより感情的なニュアンスが強く、屈辱感や無念さが伴います。一方、”eating humble pie”は、どちらかというと自虐的なユーモアを含んでいることが多いでしょう。”Bite the bullet”(困難に耐える)のように、状況を受け入れ、前向きに進もうとする意志も、わずかに感じられます。
例えば、プロジェクトで大失敗して”fall flat on one’s face”(完全に失敗する)してしまった後、上司に報告する際、”Well, I guess I have to eat humble pie and admit I messed up.”と言うことで、自己批判と同時に、事態を打開しようとする意思を示すことができるのです。
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