「three-peat(スリーピート)」は、スポーツで「3年連続優勝=3連覇」を意味する英語の造語スラング。“three”(3)と “repeat”(繰り返し)を組み合わせた合成語で、リーグ全体を3年連続で制覇するという滅多に出ない偉業を一語で表すために生まれたワード。
NBA、NFL、MLB、NHL、サッカー、ラグビーまで、英語圏のあらゆる団体スポーツで使われる定番表現。優勝するだけでも難しいのに、3年連続で他を全部叩き落とす必要があるから、達成率はマジでわずか。そりゃ専用の単語が生まれるわって話や。
three-peat の語源:商標登録された造語
「three-peat」は、もともと普通の英単語じゃない。1988〜89年シーズンの NBA、LA レイカーズのヘッドコーチ Pat Riley(パット・ライリー)が、当時2連覇中のチームの目標として “three-peat” という言葉を使い始めたのが、世間に広まったきっかけや。
面白いのが、Pat Riley は1989年に “Three-Peat” という単語を商標登録してること。アメリカ特許商標庁(USPTO)に登録され、グッズ販売や広告利用にはライセンス料が発生する仕組みになっとる。つまり「three-peat」という単語、実は誰でもタダで商業利用できるわけじゃない。スポーツ用語としてのカジュアルな会話・記事内での使用はもちろん自由やけど、Tシャツなどに大きくプリントして売ると Pat Riley に金が入る、というオチ。
当の Pat Riley 率いる Lakers は、1989年のファイナルで Pistons に敗れて three-peat 自体は達成できなかった、というのもこの話の皮肉なオマケや。本人が言い出した言葉なのに、自分のチームは届かんかったという。
three-peat の使い方
- The Bulls completed a three-peat in 1993.(ブルズは1993年に3連覇を達成した)
- Can the champions go for the three-peat next year?(来季、王者は3連覇を狙えるか?)
- It’s been decades since anyone in the NBA managed a three-peat.(NBA で誰かが3連覇を達成して以来、何十年も経っている)
- They’re one win away from a three-peat.(あと1勝で3連覇)
名詞でも動詞でも使える柔軟さがある。”complete a three-peat(3連覇を達成する)”、”go for the three-peat(3連覇を目指す)” あたりがテンプレ表現。日常会話で「three-peat した」と動詞っぽく使う場面もあるし、新聞の見出しでバンと使うこともある。
NBA で three-peat を達成したチーム
NBA 史で「three-peat」を達成したチームは限られとる。
- ミネアポリス・レイカーズ(1952-54)──NBA 黎明期、George Mikan の時代
- ボストン・セルティックス(1959-66)──Bill Russell 時代の8連覇(three-peat 単位で複数回達成済)
- シカゴ・ブルズ(1991-93、1996-98)──Michael Jordan 時代に2回
- ロサンゼルス・レイカーズ(2000-02)──Shaq & Kobe 時代
Bulls の Michael Jordan は three-peat を2セット達成した唯一の選手。1996-98 の2回目の3連覇のあと、引退で完全に時代に区切りをつけた。「彼以来、NBA で three-peat を達成したチームはない」と言われる時代(2002〜現在)も20年以上続いとる、という事実が、3連覇の難しさを物語っとる。
関連スラング:repeat / dynasty / four-peat
- repeat──2連覇。前年に続いて2年目の優勝
- three-peat──3連覇
- four-peat──4連覇。Pat Riley が後年これも商標登録しようとしたという話あり
- dynasty──「王朝」。3〜5年以上の長期的に強いチームを指す
- back-to-back──「2年連続」(”back-to-back champions” = 2連覇王者)
four-peat(4連覇)まで行くと NBA では1度も達成例がない(ボストン・セルティックスの8連覇は4-peat の超え、というカウントになる)。それくらい連覇は積み上げが難しいスポーツの世界、ということ。
まとめ
- three-peat の意味:3年連続優勝、3連覇。”three” + “repeat” の合成語
- 由来:1988年、NBA ロサンゼルス・レイカーズのコーチ Pat Riley が使い始めた造語
- 商標:Pat Riley が1989年に米国で登録。商業利用は要ライセンス
- NBA 達成例:Lakers(’52-54、’00-02)、Celtics(’59-66 内)、Bulls(’91-93、’96-98)
- 関連:repeat(2連覇)/four-peat(4連覇)/dynasty(王朝)/back-to-back(連覇)
たった一語で「3連覇」を表現するのに、その単語自体に商標登録の話が絡んどるという、スポーツ界では珍しい単語。ESPN や NBA 公式ニュースでもよく目にするから、英語のスポーツ記事を読むなら three-peat は覚えとくと一気にハードルが下がる。



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