スラングの由来、語源、成り立ち
「salty」のスラング的な意味は、言葉遣いが荒く、不機嫌なというものですが、その由来や語源については諸説あります。一説によると、海軍での食事において、塩分が多く含まれていることから、口の中が「salty(塩辛い)」状態になり、そのような状態で不機嫌になる人が多かったことから、このような意味で使われるようになったとされています。また、別の説では、競技の試合中に不正行為を行う人々が、汗をかいた手でボールに塩を塗ることで、相手を欺くことがあったことから、「salty」が不正行為を意味するようになったとも言われています。
使用例
このスラングは次のような使い方ができます。
実際の映画やドラマのシーン
この英語のスラングが実際に使われた映画やドラマ、小説、漫画はあるのでしょうか?
↓↓↓
1. Breaking Bad – 主人公のウォルター・ホワイトが、自分の理不尽な要求に従わない相手に対して口汚く罵倒するシーンで使われている。
2. The Sopranos – マフィアのボスであるトニー・ソプラノが、部下や家族に対して怒りをぶつけるシーンで使われている。
3. The Wolf of Wall Street – 主人公のジョーダン・ベルフォートが、ビジネスパートナーや妻に対して嫌味な言葉を投げかけるシーンで使われている。
4. The Crown – イギリス女王エリザベス2世が、政治家や家族に対して不機嫌な態度をとるシーンで使われている。
5. Game of Thrones – キャラクターのサンサ・スタークが、自分に不利な状況に陥った際に口汚く罵倒するシーンで使われている。
編集部コラム:ネイティブの視点 —— なぜこの言葉が使われるのか
「salty」が意味する不機嫌さ、それは単なる怒りとは一線を画す、どこか拗ねたような、あるいは皮肉っぽい感情が込められています。負け犬根性(loser mentality)とでも言いましょうか。試合に負けた相手が「Don’t be so salty!」とからかわれるのは、単に負けたことに対する不満だけでなく、その態度が幼稚だと見なされているからです。
海軍起源説は面白いですが、「salty」の根底にあるのは、期待外れだったり、不当だと感じたりした状況に対する、ちょっとした反抗心なのかもしれません。だからこそ、「salty」な人は、ただ怒っているだけでなく、何かに対して「beef(不満)」を抱えているのです。そして、そのbeefをストレートに表現せず、言葉の端々に滲ませる、それが「salty」の真骨頂でしょう。
たとえば、誰かがあなたの冗談に全く笑わず、「That’s lame(つまらない)」と言ったとします。これもまた「salty」な反応の一種と言えるでしょう。相手が本当に怒っているのか、ただ単にユーモアのセンスがないのか、判断に迷うような、微妙な不快感を覚えるはずです。
この「salty」という言葉は、単に辞書的な意味を理解するだけでなく、ネイティブが使う時の微妙なニュアンス、つまり、その背景にある感情や人間関係を理解することで、より深く味わえるスラングなのです。そして、安易に多用すると「cringy(恥ずかしい)」な奴だと思われる可能性もあるので注意が必要です。
コメント